Firefoxの無料内蔵VPNが日本で使えた|使い方とMozilla VPNとの違い【2026年6月】

はじめに

こんばんは! すいけんだ。

2026年6月26日(金)の11時頃、私がFirefoxを起動すると、上部に見慣れないアイコンが増えていた。 VPNと書かれている。 私は気になったため、これを調査し、まとめた。

VPNボタンの画像 左端がVPNボタンである。


Firefox内蔵VPNとは?

2026年3月に、MozillaはFirefox内蔵VPNを発表した。Firefox149から、各国へ段階的に提供されている。

紛らわしくあるのだが、有料で提供されているMozilla VPNとは別物である。注意して頂きたい。

項目Firefox内蔵VPNMozilla VPN
料金無料(月50GBまで)有料
保護範囲Firefoxの通信のみデバイス全体(全アプリ)
接続先5か国57か国以上
形態ブラウザ内蔵専用アプリ

本記事で取り扱うものは、表の左側にある、Firefox内蔵VPNの方だ。厳密にはVPNというよりも、ブラウザの通信をプロキシ経由で中継し、IPアドレスを隠す仕組みとなっている。ゲームやメールソフト、MSOfficeの通信を保護するものではない点に、留意して頂きたい。


使い方

基本の使い方

まずは使い方から、

VPNボタンの画像

はじめに、上記のVPNボタンをクリックする。

その後、ログインして使用のようなウィンドウが出るので、ログインを行う。

VPNボタンの画像

その後にVPNボタンを押下すると、このようなウィンドウが出る。 そこで、VPNをONにするボタンを押すと、VPNがONになる。

VPN ONの画像

接続先の変え方

デフォルトだとVPNの接続先は、最も通信速度が速い場所となる。 しかし、特定の国にVPN接続をしたい場合もあるだろう。

その場合には、VPNをON/OFFにするの下にある、場所ボタンを押す。

接続先一覧の画像

その後、接続したい国名を選択すると、VPNをONにするを押した際に、その国へ接続される。 選択可能な国は、アメリカ合衆国, イギリス, カナダ, ドイツ, フランスの五か国である。(2026/06現在)

設定項目

現在VPN関連の設定項目は一つだけ存在する。 それは、VPNがON状態だとしても、VPNを使用しないで通信するサイトを指定するものだ。 このVPNは、月間50GBまでしか通信できないため、Youtube等の動画サービスを除外設定に入れることをおすすめする。

VPNウィンドウの左下に設定ボタンが存在する。 それを押下すると、下記のような画面が表れる。

設定項目

さらにそこを押してほしい。

詳細設定

すると、URLを入力する欄が出てくるため、VPN接続したくないサイトをここに入力してほしい。 筆者は、Youtubeを除外設定に入れている。


なぜ日本で使えたの?

Firefoxの公式ヘルプを参照すると、ヨーロッパ各国・豪州・アメリカなどではサポートされているが、日本ではまだサポートされていない。それでは、なぜ現在日本で使用できたのだろうか?

about:configの調査

海外記事を参考に、about:configbrowser.ipProtectionの調査を行った。 すると、

browser.ipProtection.enabled = true
browser.ipProtection.stateCache = ready

となっており、自動的に機能が使える状態となっていた。(筆者が無理やりfalseからtrueにしたわけではない)

利用者資格証の発行

また、browser.ipProtection.entitlementCacheという、VPNの利用者資格証の箇所では、

subscribed:false - 無料プランで使用している証
uid: ******** - 筆者のアカウントID
maxBytes:53687091200 - 使用してよいデータ量の上限(バイト単位)
limited_bandwidth:false - 通信制限がかかっていない

という情報を取得できた。

このmaxBytesという値を計算すると、ちょうど50GiB(53,687,091,200 ÷ 1024³ = 50)となる。よく言われる「月50GB無料」が、きっかり50GiBとして、筆者のアカウントに割り当てられていることが分かる。

接続先サーバの正体

調査中に、接続先サーバも判明したため、追記しておこう。

接続先一覧(browser.ipProtection.locationListCache)を見ると、五か国のサーバはすべて、fastly-masque.net配下となっていた。 Mozillaが自前で用意しているVPNサーバではなく、Fastlyの基盤を利用していることが読み取れる。

有料版は使用できない

筆者のアカウントでは、browser.ipProtection.upgradeNotAvailabletrueとなっていた。つまり、無料版は使用できるけど、有料版は使用できないよということを表している。無料のVPNは使用できるのに、有料のVPNは使用できない。奇妙なねじれが発生している。

ウェイトリストへの登録

この記事を執筆中に思い出したことがある。 それは、Mozilla VPNのウェイトリスト(順番待ち)に登録したことである。 いつ登録したかは覚えていないが、少なくとも無料VPNの発表より前、今から半年以上前に登録したはずだ。

しかし、登録したのは有料版のVPNであって、無料のVPNではない。 ただ、対応国リストに日本が記載されていないのに、筆者が使用できたことを考えると、関連性が無いとは言い切れない。

しかし、本日(6/26)のの一個人の投稿に、FirefoxのVPNが無料で使えるようになった旨が記載されていた。 そのため、筆者に限らず、日本全体での提供が始まっている可能性が高い。


まとめ

あくまでこれはβ版であって、正式版ではない。 また、法人は利用できず、月50GBまでという制限もある。

ただ、筆者の環境だと、Firefoxを月3GBしか使用していなかったため、Youtubeを除外設定に入れれば、無料50GBを使い切ることはないのだと推察する。 プライバシーが気になる方は、常時ONにするのも良いのではないだろうか?

この記事の情報は、2026/06/26時点のものである。 筆者は、この機能を知り、その日のうちにこの記事を投稿している速報記事である。 情報の確実性は保証していない。


参考文献

Firefoxの内蔵VPNを使用する | Mozilla

Firefoxに組み込みVPN登場!使い方と注意点を解説